- トップページ >
- 上司・部下・同僚の相談
上司・部下・同僚の相談
欠勤がちの同僚がいる。メンタルの問題があるのではないか。
同僚のメンタルに不安を持つ方は少なくありません。特に、人事を担当なさっている方々は、とても負担になっているようです。欠勤の理由が、風邪、けがなど明らかな場合に比べて、「理由もなく」欠勤する同僚はなかなか扱いが困難です。非常につらそうにしている場合は「うつ病」かなあと思ったりするでしょう。また、全く元気そうに見えるのに、突然会社に来ないという例もあります。実は、転職活動をしていた等の場合もありますが、背景にメンタルの問題が隠れている場合は多いと考えられます。
同僚が「うつ」と診断されたがどう処遇したらいいのか。
「うつ病」は、既に患者数が100万人を超えた(厚生労働省調べ)といわれており、とても多い疾患です。そのため、中小規模の会社でも数人の罹患者がいる事は珍しくありません。但し、「うつ病」といっても、その病態によってあるいは、業務の内容によって会社での適切な処遇の仕方が異なります。通常は産業医がアドバイスする事が多いですが、いらっしゃらない場合には、メンタルクリニックなどで、会社での業務をお伺いした上で、患者さんの状態に合わせアドバイスします。
同僚が仲間や客とトラブルを起こしてばかりいる。アスペルガー障害か。
今では、インターネット等のチェックリストで「アスペルガー」かもと思われる方が多くなっています。アスペルガーに限らず、これらの疾患の場合には、チェックリストでチェックすると、いろいろと当てはまることが多い様です。もし、ご本人がご了解なされば、来院の上、きちんと診断なさることを勧めます。診断が確定すれば、トラブルを減少させるための治療を行います。場合によっては、他の病気と診断される方もいらっしゃいます。
能力が極端に低い同僚をどうしたらいいのか。
「業務上の能力が低いのではないか」という場合には、「もともと、業務と能力のミスマッチ」という場合もありますが、病気がその理由と考えられることもあります。例えば、「うつ病」はその代表格です。また、そのほかにも、「社会不安障害」のように、対人緊張が極端に高くなり、業務遂行を妨げる心の病があります。
会社でいじめられている。
職場はサークルとは違い、和気あいあいな雰囲気ばかりではありません。特に、フラストレーションがたまるような仕事の状況では、ちょっとしたミスをしただけ、あるいは、おとなしいだけで周囲からサンドバック扱いされる事もあります。こんなときは,会社に行きたくなる、辞めたくなるのは自然です。やめてしまうのも人生かもしれません。しかし、自分だけではなく、他の人と相談することで打開できるかもしれません。他人と話しているうちに、自分では見えなかった挽回の糸口を気づくことがあります。それは、仕事と関係ない友人でもいいでしょうし、学生時代の先生でも良いかもしれません。もちろんあまり適切な人がいなければカウンセリングを利用しても良いと思います。
同僚の元気が無くて心配だが。
一緒に働いている人が、いつもと異なりどんどん元気がなくなっていく。こんな状態に遭遇した場合には同僚の方は心配になりますよね。通常は、相談に乗ったり、一緒に食事をしたりする事が一般的ではないかと思います。しかし、なかなか元気にならない場合には、早めのメンタルクリニックへの受診を勧めると良いでしょう。
「うつ病」で休職中の職員が復帰したいという。どのような条件で復帰させたらよいのか。
しばしば、上司の方や人事の方が気になさるポイントです。基本的には、元の職場に戻すという事になっていますが、調子が悪くなった引き金が職場にある場合にはそう簡単ではありません。ご本人の状態に合わせて復職プランを立てることが重要ですが、その場合にも、当初の計画を守れば良いのではなく、病状評価を行いながら復職を薦めることが一般的に行われています。
「うつ病」がなかなか治らず、再発を繰り返す社員がいるが、どうしたらいいのか。
「うつ病」は再発しやすい病気であると言われています。しかし、再発を繰り返していると本人も苦痛ですし、戦力として考えにくくて困るというのが会社の立場でしょう。再発を繰り返す「うつ病」の場合はいくつかのパターンがあります。繰り返す方でしばしば遭遇するのは、症状が改善すると服薬をやめてしまう方です。重症の方と言うよりは中等症以下の方に多い様です。それ以外にも,繰り返しやすい方がいらっしゃいますが、きちんと治療をすると繰り返す頻度が減少し、社会生活も改善することが比較的多いといえます。
異動に伴い職場になじめず辛い
サラリーマンに異動はつきものです。不慣れな仕事、初対面の同僚等のストレスが高くなります。時間を経れば慣れてくるものですが一向に慣れない場合があり焦ります。また、本社の事務から現場の業務への異動など、業務の内容や環境が一変する場合もあります。上司や同僚から何気ない配慮があることで救われますが、職場がいつも暖かいとは限りません。また、周囲から配慮されればされるほど肩身がせまいと思ってしまう方もいらっしゃいます。つらい状況が続くと、生活全般に影を落とし最終的には勤怠にも響いてきます。そのような際には早めに、心療内科を受診することをお勧めします。
顧客や同僚とのコミュニケーションがうまく行かない
どんなに技術が高くても、人との接し方がうまくないと仕事はうまく行きません。コミュニケーションがうまく行かない方には、そこに至るまでの歴史があります。また、特定の人とうまく行かない場合、全般的にうまく行かない場合などいろいろです。自分でも困っているが、なかなかうまくいかない状況があります。継続しているのであれば、少し、他人の力を借りることを考えても良いかもしれません。カウンセリングでは、コミュニケーションについて相談することもできます。
新しい仕事を覚えられないで困っている
新しい仕事でもしばらくしているうちに、差し障りなく仕事は進むことが多いのです。しかし、仕事を覚えることができないことがます。基礎的な知識が不十分、やたらと厳しい上司、膨大な業務量などが原因であれば、自分も周囲もわかることが多いのです。しかし、中には、理由がわからないが「仕事」を覚えられずご苦労なさっている方がいらっしゃいます。その際には、メンタルが原因のことがよくありますので心療内科にご相談なさるといいでしょう。