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おとなのADHD,ADD
当院では、18歳以上で注意欠如多動性障害(Attention Deficit Hyperactivity Disorder : ADHD)の症状が疑われる方に対して、症状の評価および診断を行っています。
ADHDは、不注意(物事に集中できない、忘れ物が多い、約束の時間に遅れる)、多動性(座っていられない、落ち着きがない)、衝動性(思いついた言葉をすぐに発する、行動を唐突に行う、順番を待てない)、などの症状を特徴とする障害です。
おとなでは、「不注意の症状」が優勢な方が多く、「多動性や衝動性」が優勢な方は少ないことから、不注意症状のみの方を、注意欠如性障害(ADD:Attention Deficit Disorder)と呼ぶこともあります。
外見は特に問題が無いことが多く、職場や学校では「不注意の症状」は、「真面目でない」とか「真剣さが足りない」等と評価され,本人が悩むことがあります。
現在、ADHD,ADDは脳の機能に原因があると考えられています。現在では、有効性の高い治療法(ストラテラ、コンサータ等の薬物療法及びカウンセリング)が開発されています。
おとなのADHD,ADDの診断・治療について
ADHD,ADDのそれぞれの症状は、誰でもがある程度又は一部は持っている特性です。また、他の疾病の合併が多い事も知られています。そのため、症状の広がり、重篤度の評価に加え、他の精神疾患、身体疾患との慎重な鑑別が重要です。
ADHD,ADDの診断は、半構造化面接等により行われます。血液検査、CT、MRI等の画像検査は鑑別診断のために実施することはありますが、ADHD,ADDそのものの診断は出来ません。
ADHD,ADDと診断された場合には疾患と個人の特性に合わせた治療が必要です。
当院の診断/治療の概要
- 適切な評価・診断を行うために:
- 初診: 現在の症状及び生育歴などをお伺いします。また、他の疾患との合併や鑑別を行います。
- 2回目の診察: 診察の結果、ADHD,ADDの可能性が高いと判断した場合、2回目以降に半構造化面接等の検査を受けていただきます。
- ADHD,ADDの診断には幼少期の情報が必要です。ご家族からの情報提供をお願いしております。また、可能であれば、母子手帳、成績表などもご持参いただきます。
- 他院でADHD,ADDと既に診断されている方や紹介状をお持ちの方は検査を省略することが出来る場合があります。
- 適切な評価・診断を行うために:
- ADHD,ADDと診断された場合:
- 薬物療法
- 精神療法等
- カウンセリング(臨床心理士が実施します)
当院では詳細な生育歴・発達歴(母子手帳、小学校以降の成績表などを参照)、半構造化面接等による評価を行います。さらに、ADHD,ADDに類似した症状を引き起こす身体疾患を除外するために、血液検査、CT、MRI等の画像検査が必要な場合もあります。
検査や診察の結果について御説明いたします。
症状の重症度、併存疾患の有無、二次障害の有無、個々の特性に合わせ,以下の治療が受けられます。
※ 現在、コンサータ又はストラテラの使用が認められています
※ 検査なし又は紹介状なしでの薬物療法はしておりません。
※ ご家族が病気の理解及び、本人への対応についてカウンセリング受ける事もできます。